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商品詳細
- フェルマーの最終定理 (新潮文庫)
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原著:Simon Singh
翻訳:青木 薫
価格:¥ 820(税込)
新潮社
発送可能時期:通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
- つまらない数論がどうして?・・・大学時代に読みたかった!!
- 500ページの大作ですが、この2008年夏休みに一気に読みました。
大学の教養過程の微積分の教科書の最初の方にあった、あの
つまらない数論の背景に、このようなドラマチックなドラマが
隠されていたなんて・・・。大学時代に読みたかったです。
そうすれば、私の人生も変わっていたかも。
サイモン・シン、とんでもない才能です。本書は、
「フェルマーの最終定理」を縦軸に、「ピタゴラスの定理」
から現代数学の最先端までの、数論に関する最良の数学史と
なっています。無味乾燥でつまらなかった数論も、背景を
知ることにより、なんて面白い学問なんだろうと思い直して
しまいました。最良の数学の副読本に出会った感じです。
また、この本を通して、数学者という人種がどのような人間か
ある程度わかったように思います。数学者には「美」に対する
研ぎ澄まされた感覚が必要なこともわかりました。「証明」に
かける数学者の異常とも思える執念も。
文系を含めて誰が読んでも面白いと思いますが、特に、大学に
入りたてで、数論に辟易している教養課程の理科系の学生に
進めます。人生が変わるかも。
- 論理的思考能力が鍛えられる一冊
- 数学と聞くとそれだけで拒絶反応を起こしてしまう人もいるかもしれないが、この本はそんな人たちのためにこそ書かれていると言っても良いかもしれない。(もちろん数学好きの人には言うに及ばず)
作者も言っているが、文中において数学の難解な数式はほとんど登場しない。出てきてもおおよそ一般人が理解できる程度のレベルである。
そうした中で数学の性質といった基本的なところから、その歴史、背景、数々の数学者の人物像とそのドラマが論理的かつ多彩な表現であらわされていて、気がつくと数学の世界に引き込まれている自分に気付くはず。
特に1993年ワイルズが証明を発表するまでの7年間とその後待ち受けている1年間の苦闘は、読んだ人にしかわからない面白さがある。
また本書は、英語の和訳本であることそれ以上に非常に論理的な文章で書かれている。
なので本書を読むことそれ自体が数学に欠かせない論理的思考能力を養成することに一役買っている点も面白い。
数学が嫌いな人にこそ勧めたい。
- 「フェルマーの最終定理」を主題にした一大数学叙事詩
- いやー、おもしろい!一気呵成に読みました。
過去350年間にわたって多くの数学者を悩ませてきた「フェルマーの最終定理」がいかなる紆余曲折の末に数学者ワイルズによって証明されたかを、これほど明快にかつ躍動感にあふれる筆致で書き下ろした著者であるサイモン・シンの筆力は素晴らしいの一言です。
ピュタゴラスに始まり、ユークリッド、オイラー、ガウス、ラッセル、ゲーデル、ガロア、そしてフェルマーの最終定理の証明に決定的役割を果たすことになる谷山・志村予想を提出した日本人数学者の谷山と志村などの数多の数学者の寄与に言及し、系統的な数学の歴史をフェルマーに絡めて再構築することにより、ある意味「フェルマーの最終定理」を主題にした一大数学叙事詩とも言えます。それはただ単に一数学者であるワイルズだけの話では収まりきれません。確かに「フェルマーの最終定理」を最終的に証明したのはワイルズですが、ワイルズが証明に成功する背景には、過去350年にわたってその牙城を攻略しようとしてきた数多の数学者の努力があったことも事実なのです。そのあたりのいきさつも全て微に入り細を穿って紹介されています。
ところで、訳者もあとがきで告白しているように、本書の始めの方で、数学に比べて自然科学は劣っていると繰り返し強調されている点には、私も訳者同様少なからず不満を持ったのですが、その不満も本書を読み進む内にきれいさっぱり雲散霧消しました。そんな不満など全く気にならないほどの素晴らしい物語となっています。さらに訳者同様、ワイルズが証明のギャップを埋めることに成功した場面には私も目頭が熱くなりました。
「フェルマーの最終定理」の証明の詳細そのものは残念ながら一般人の理解の及ぶところではありません。それこそ現在考え得る最高の数学のテクニックを駆使しえる人にのみ理解できるのです。それでも本書を読めば、巨大な知性をしてその人生の全てを費やせるほどの魅力が数学にあることを理解することはできます。
最後に、日本語訳も良くこなれており読みやすく好感が持てます。
- 数学はかくもドラマチックで美しい
- 日本語訳は2000年1月リリース。文庫化は2006年6月1日。1967年イギリス生まれの著者サイモン・シンは英BBCのプロデューサで、元々TV番組として1996年この作品の元を作成し、1997年この本で作家デビューしている。そういった経緯からかこの作品は非常に映像的で分かりやすい。
フランスの数学者ピエール・ド・フェルマー(1601年 - 1665年)には、ディオファントスの著作『算術』を読みながら本文中の記述に関連した着想を得ると、狭い余白であるために証明を省略した。この省略された証明に挑戦する数論数学者たちの物語だ。しかし物語はそこから始まらず、フェルマーの最終定理の基となっているピタゴラスの定理からスタートする。そして、
1.フェルマー予想が偽である(フェルマー方程式が整数解をもつ)と仮定する。
2.この整数解からは、モジュラーでない楕円曲線を作ることができる。
3.谷山・志村予想が正しいならば、モジュラーでない楕円曲線は存在しない。
4.矛盾が導かれたので、当初の仮定が誤っていることとなる。
5.したがって、フェルマー予想は真である。(背理法)
に到達するまでの間、どれほどの人たちがこの問題に関わっていたが、実にドラマチックに描かれている。最後にアンドリュー・ワイルズが解読した1993年6月23日以降のミスを再度証明し直す部分が最も感動的だ。翻訳も文庫版では以降の発見事実も付加され完璧と言える。最高のドキュメンタリー作品だ。
- 数学の完全性、美しさに触れた気が
- この本は、ピュタゴラスをはじめ、数学史に名を残す人たちのノンフィクションであり、また3世紀にも渡り誰も証明をすることができなかったフェルマーの最終定理(未証明のときはいわばフェルマーの最終予想)の証明を果たしたアンドリュー・ワイルズという数学者のドキュメンントです。
この本の著者であるサイモン・シンは、元々BBCに勤めており、その時代にTVのドキュメンタリー番組として作成した「フェルマーの最終定理」が各種の賞を受賞し、エミー賞にもノミネートされた。その番組を元に書き下ろしたものが本書になります。
フェルマーの最終定理とは、17世紀の数学者であるピエール・ド・フェルマーが、意図的なのか、そうでないにせよ、数学史に残したいわば超難解な謎かけです。
フェルマーが「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない。」といって証明を示さずに残した定理(予想)であり、3世紀にも渡り、偉大な数学者にも完全に証明できなかったものです。
この本ではそうした数学者達のフェルマーの最終定理への取組みと、数学が発展してきたさまが記されており、また20世紀に入ってワイルズが証明を果たした過程がドラマチックに表現されています。
数学が苦手な私でしたが、この本を読んで数学の完全性、美しさに触れた気がしました。
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