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ゴーマニズム宣言SPECIALパール真論
ゴーマニズム宣言SPECIALパール真論

価格:¥ 1,680(税込)

小学館
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カスタマーレビュー

久々のゴー宣風味が炸裂
ゴー宣と言えば、知識人の空虚な意見をこき降ろす事と
珍妙な似顔絵。久しくおとなしかった要素が炸裂。
「バカデミズム」と名付けられた学者の強烈な似顔絵を
発言と合わせる手法は、やはり笑ってしまう。

そして相当な勉強を重ね、真実に忠実であろうとしている。
ここまで一人で戦い抜くその度胸に、まず感服する。

結局の所、ゴー宣は初期から「反知識人」だった。
詩のような無意味な主張を繰り広げ、何の意味があるのか。
そうした旧来の「知識人」は、最早力を持たない。

小林は今でも、自身は「知識人ではない」と
思っているのだろうし、信頼できる知識人に
出て欲しい、自分のような漫画家がやらずとも
良い状況を願っているのだろう。

それは小林ファンでない人も含め、多くの人が
潜在的に望む事だと思う。

無意味な上に、冷静を装った、
本質的を装いながら本質から遠く離れた
「プロパガンダ」は、もういらない。

「政治的プロパガンダ」を行っているのは、
やはり中島のような類の人間だろう。
彼らこそが、実は戦後日本の「体制派」なのだ。

最後に、パール判決書のこの箇所は、
小林のやって来た事の説明に良いのではないかと思う。

「もしその人が自己の意見について
 輿論の支持をうるに成功したとすれば、
 それに成功したのはかれの功績である。
 この目的のために、なんらかの不正手段が
 とられたというような主張は全然ない。(中略)

 かりに同博士(大川周明)の意見はきわめて容易に
 大衆に受けいれられるものだったとすれば、
 それは、その他の要因が日本国民の生活に
 働きかけていたために、
 すでに博士の意見を受けいれる素地ができていたからに
 ほかならなかった。」(共同研究パル判決書下 469-470)
たかがマンガ
小林よしのりを批判する人たちはよくマンガだろといっている。
そのたかがマンガが心に響く。
枝葉をとらえて批判する人がいるが、ミキがしっかりしているから批判をしている人たちの言葉(文章)を聞いていてその人たちのほうが馬鹿に見える。
たかがマンガ家がここまでやっているのに、日本の政治家、マスコミ、学者さん、がんばってよ。


趣旨はわかるが、内容がまずい
まず、「パールに関する論者が、原文を読んでいない。」ということが
主張の骨子で、国語力の問題だ、という筆者の意見は多分正しい。
ただし、小林はそれ以外にも巧みに、
「ストレートにも読むとパール判決は、こう主張している。
そしてパールは国際法の権威で、言っていることは
(自分の主張ともあっているので、)判決は正しい」
といっているところが、ほぼプロパガンダになっている。

1.東京裁判の国際法のプロはパールだけ、と文中主張しているが、
それは間違い。
オーストラリアの判事は少なくとも戦争犯罪に関しては、
パールより経験が多い。
(もっとも、米国の主席判事は完全にアウト、ただのアル中)

2.「侵略戦争=犯罪、という考え方は東京裁判とニュルンベルグで
初めて規定されたので、”あとづけ”である。
仮に侵略戦争=犯罪であっても、構成要件としての共同謀議は、
戦犯は謀議して戦争をはじめたわけではないので、犯罪としては成立しない」
という主張も実は違う。

すでに「侵略戦争=犯罪」という考え方は、国際法上は考え方として
戦前から成立している。
また「謀議」という考え方は日本語における謀議ではなく、
英米法における「謀議」の考え方であり、
対象者は組織犯罪として、犯罪目的の行為を行った組織に所属して、
その行為になんらかの役割を果たせば謀議となる。
このようなことはまったく文中では触れられていない。

他にもいろいろある。それはさておき、

まず、パール判決を読まずに、それを論ずるな、
というのはそれは正しい。
が、ただ「無条件でパールは正しい(なぜなら俺を考えが同じだからだ!)」というのは、どうかと思う。

小林が批判している(というかほぼ人格攻撃になっているが)論者と
おなじじゃないかな?

あと、裁判官は判決に付帯意見みたな感想を書くんじゃね!と
小林は言っているが、パール判決の原文読めばわかるけど
中学生の感想文みたいな記述も目立つのも事実。
パール判決は、小林の反対している「付帯意見」が多い。
この辺は小林にとって都合の悪いところなのか、わざと無視している。
専門家がパール判決を敬遠するのは国語力の問題じゃなくて
パール判決の法律論らしからぬ記述に問題があると思われますよ。

この漫画は、言っていることで正しい部分と、正しくない部分が
かなり意図的にないまぜになっている印象。
あー、プロパガンダってこうやるだー、っていう漫画ですね。
難解
漫画というより文章での考証がメイン。

なかなか難しいですねー

国語力がないので、じっくり読まないと・・
たかが漫画家ではない漫画家の魂の叫び
中島氏や彼を称えた学者連中を弾劾しながら、
パール博士の真意や思想、理念を説いてゆくという、
一石二鳥の展開にあっぱれである。

パール博士の反対声明を、
歴史書には必ずついてまわるイデオロギーではなく、
客観的に検証してゆくという意味で、
本書の果たしている役割は大変大きいと思った。

全てを読み終えれば著者の完勝は疑う余地はない。

中島氏や彼を称えた連中の行く末にも大変興味がある。

著者の作品はどれも力作で魂のこもったものだが、
本書はその集大成だといっても良いのではないだろうか。

右も左も真ん中も、全日本人必読の書である!!

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